
【機材提案】学園祭の教室ライブ編
学園祭で教室ライブをするためには、多かれ少なかれPA機材が必要です。
しかし、初めてPA機材を準備する人にとっては、何を買って良いのか分からないという悩みが出てきますよね。
実際に僕がPA機材を購入する時もそうでした。
当時はあまりネット上にもまともな情報が無く困ったのを覚えています。
そんな方のために学園祭で使用するのにおすすめの機材を提案させていただきます。
こちらの記事では、学園祭で教室という会場でライブをする場合を想定してPA機材をご提案させていただきます。
目次
提案するPAシステムのポイント
教室でライブをやる際のPAシステムのポイントは、大規模なPAシステムを組まないことです。
狭い空間でのライブとなると当然お客さんもステージから近くなります。
そんな近い距離のお客さんに対して、そんなに大音量の音は不要です。
また、教室というのは吸音処理などは基本的にはされていないため、音が乱反射します。
このような環境下で大きな音を出しすぎてしまうと、音が乱反射してとても聞きにくい音になってしまいますし、ハウリングも発生しやすくなってしまいます。
ですので、教室でのライブをする際には、適度な規模のPAシステムを組む必要があります。
「適度ってなんやねん?」
と言われてしまいそうですよね(笑)
それでは、その適度がどんなレベルなのかを具体的な機材をご紹介しながらご説明していきたいと思います。
おすすめのPA機材
マイク・DI
まずは、音の入り口である「マイク」と「DI」です。
マイクおそらく、高校の教室くらいの大きさであれば、ドラムやギター、ベースは生音で十分かなと思います。
狭い空間なので、ギタリストにベースの音が聞こえないだったり、ベーシストにギターの音が聞こえないということはあまり無いと想定しています。
ですので、割り切ってマイクで拾う音はボーカルやコーラスなどの声を拾うためのマイクだけで良いと思います。
おすすめのマイクとしては、SHURE SM58が良いと思います。
SHURE SM58のすごさは、PA INFORMATOION for Beginnerというサイトの「不動の定番マイク『SM58』の魅力」という記事で紹介されていますので、ご興味のある方は見てみてください!
SM58はPA業界ではド定番のマイクで、これを使っておけば間違いないと本気で思えるマイクです。
こちらのマイクを必要数分準備することになると思います。
また、キーボードやアコギなどの音をPAシステムから出したい時にはDIが必要です。
DIについては、「PA初心者にとっては謎の箱。「DI」が必要な理由」という記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
そして、上記の記事でも写真が出ていますが、おすすめのDIは「BOSS DI-1」です。
キーボードからの音をステレオで出したい場合は、こちらのDIがL用とR用の2つ必要ですので、ご注意ください。
マイクとDIですが、どちらも1つ1万円前後のお値段です。
予算が・・・という方も多いはず。
そんな方には、コスト重視の提案があります。
マイクは「Classic Pro CM5」という製品を紹介させていただきます。
笑ってしまうくらいSM58に似ていますね(笑)
こちらは、音響機材の通販大手のサウンドハウスが手がけるブランド「Classic Pro」のマイクです。
1本1000円くらいなのですが、ある改造をすると音がSM58のようになるとうウワサです(笑)
実際に僕もこの改造をやってみましたが、意外と悪くなかったですよ。
そして、DIのコスト重視の提案です。
提案するのは「BEHRINGER DI100 Ultra-DI」です。
こちらのDIは僕も実際に現役で使っているDIです。
ノイズもなく、とても使える一台です!
ミキサー
ミキサーを選ぶ際のポイントとして、一番重視しなければならいのはインプット可能なチャンネル数です。
今回は楽器のマイキングをしないということを考えるとそこまで多くのインプット数が必要ありませんが、インプットチャンネルに余裕があるにこしたことはありません。
そう考えるとYAMAHA MG16XUあたりが良いかと思います。
マイクを最大10本接続できますので、楽器をマイキングしない前提であれば回線が不足することはないと思います。
また、こちらのミキサーはエフェクトも内蔵していますので、エフェクターを別途用意する必要がないのも良いですね。
パワーアンプ・スピーカー
パワーアンプとスピーカーを選ぶ際には、必ずセットで考えましょう。
ミキサーから受け取った音を大きくするのがパワーアンプの役割ですが、大きくした音を受けるスピーカーが大きな信号を受け取れる仕様になっていなければ、スピーカーは壊れてしまいます。
ですので、基本的にはパワーアンプの出力できる電力量(W)よりもスピーカーが受けることができる許容容量の方が大きい方が良いです。
ただし、小さいアンプに対して、スピーカーが大きすぎると今度はスピーカーを鳴らしきれないという問題が起こります。
それでは、教室でのライブレベルではどれくらいの電力量のアンプとスピーカーが必要なのでしょうか?
目安としては、300Wくらいが良いかなと思います。
これを基準におすすめのパワーアンプとスピーカーを選択させていただきました。
パワーアンプは、QSC GX3というパワーアンプです。
300Wの出力が可能で、教室でのライブで活躍するパワーアンプです。
価格もそんなに高くないので、購入する際にもお財布に優しいですね。
また、GX3は重量も軽く、持ち運びもそれほど苦にはなりません。
スピーカーはEV ELX115です。
コストと性能のバランスが素晴らしいスピーカーです。
400Wの許容入力を持ち、GX3との相性も良いです。
スタンド類
PAで使用するスタンドには「マイクスタンド」「スピーカースタンド」があります。
スタンドは、重量感があり、しっかりとしたものの方が転倒などが起こりにくいため、そのようなものを選ぶと良いです。
そうなると、マイクスタンドはK&M 21020B(ST210/2B)が良いと思います。
スタンダードなマイクスタンドで、とても使いやすいですね。
マイクの数+αの本数を準備しておくようにしましょう。
スピーカースタンドは、同じくK&Mの 21450B(ST21450002B)あたりが良いと思います。

画像をクリックすると商品詳細ページに移動できます。
ちなみに、スピーカーをマウントした後に高さを変えることができるスタンドもあります。
ハンドルを回すことで、スピーカーの高さを調節することができます。
スピーカーの高さをしっかり合わせることはとても重要です。
少しスピーカーの高さ変えるだけで、会場の音の響きが変わってくる場合もありますので、スピーカーの高さ調整はバカにできません。
ケーブル類
PAで使用するケーブルには、「マイクケーブル」と「スピーカーケーブル」があります。
それぞれ使われる場所は以下の通りです。
【マイクケーブル】
・マイクとミキサーの間
・ミキサーとパワーアンプの間
【スピーカーケーブル】
・パワーアンプとスピーカーの間
マイクケーブルには、通常はXLRという端子が付いているケーブルを使用します。
ケーブルは、既製品でも売っていますが、ある程度の本数を準備するのであれば自作するのも1つの手です。
僕は、マイクケーブルやスピーカーケーブルは材料だけ買ってきて自作しています。
ちなみに、僕の場合は、ケーブルはカナレのケーブルで、コネクターはノイトリックというメーカーのものを使っています。
完成するとこんな感じになります。
スピーカーケーブルについても、ケーブルはカナレ、コネクターはノイトリックのものを使っています。
スピーカーケーブルに使われるコネクターは、スピコンというロック機能が付いているコネクターです。
完成品は以下のような感じです。
まとめ
今回は、学園祭でライブをする場合の教室編ということで機材提案をさせていただきました。
ただし、今回提案させていただいたのはあくまで一例ですので、絶対にこの機材を使わなければならないということではありませんのでご注意ください。
僕は、PA機器を選んでいる時のワクワク感がとても好きです。
今回は自分の購入する機材ではありませんでしたが、楽しく提案させていただきました。
機材選定をする中でお困りのことがございましたら、Contactからお気軽にご連絡ください。
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