音の司令塔「ミキシングコンソール」



「PA」といえばミキシングコンソールを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

アリーナやスタジアムなどの大きなライブ会場の真ん中に大きなミキシングコンソールが置かれている姿はとても印象的ですね。

出展:YAMAHAウェブサイト

こちらのミキシングコンソールはYAMAHA CL5というデジタルミキシングコンソールです。

なんだかメカメカしくてかっこいいですよね!

ちなみに、こちらのミキシングコンソールは完全なプロ仕様のミキシンコンソールです。

購入しようとすると250万円くらいかかります(笑)

これはとても素人には手が出ないですよね。

それはさておき、こちらの記事ではミキシングコンソールに対する以下のような疑問を解決していこうと思います。

  • ミキシングコンソールって何?
  • どんな種類があるの?
  • どのように使われる?

それでは行きましょう!!

ミキシングコンソールってなに?

それではまず「ミキシングコンソールとは?」という疑問にお答えしていこうと思います。

こちらの記事のタイトルにもあるようにミキシングコンソールは「音の司令塔」です。

PAは音をコントロールしてお客様に良い音を提供することが仕事なのですが、その音をコントロールする際に使用するツールがミキシングコンソールなんですね。

通常、ミキシングコンソールには複数のマイクで拾った音が別々のミキシングコンソールのチャンネルに入力されます。

これらの音に対してミキシングコンソールを使うことで「音量バランス」「音質調整」そして「エフェクト」を加えて最終的に一体感のある音を作り出します。

この調整をいかにうまく行えるか?は音の良し悪しに大きく影響してきます。

つまり、ミキシングコンソールを適切に扱えるという事は、PAをする上ではとても重要なことだということがお分かりいただけると思います。

また、ミキシングコンソールには様々な種類や大きさがあります。

ミキシングコンソールのバリエーションについては、後述させていただきます。

ミキシングコンソールの役割って?

ミキシングコンソールの役割は上でも少し触れましたが、以下の3つが基本的な役割です。

  • 音量バランスを整える
  • 音質を整える
  • エフェクトを加える

それでは、1つずつ解説していきましょう。

音量バランスを整える

これが一番わかりやすですよね。

ミキシングコンソールには、複数の音が入力されます。

例えば、ドラムだでも「バスドラム、スネア、タム、ハイハット・・・」というようにかなりの数の音がミキシングコンソールに入力されます。

ミキシングコンソールでは、こららの音の音量バランスをしっかりと調整してあげて不自然にならないようにする必要があります。

大規模なライブになると、入力される音の数(回線数)は100回線を超えることもあります。

ライブではこれらの音の音量バランスを迅速に調整していくことが求められます。

音質を整える

音量のバランスも重要ですが、個人的にはこの「音質を整える」という作業がミキシングコンソールを操る醍醐味だと思っています。

ただ「音質を調整するどういうこと?」という疑問をお持ちの方も多いはずですので、その部分から解説していきます。

ミキシングコンソールで行う音質調整というのは主には「イコライジング」のことを指します。

イコライジングというのは、イコライザーという特定の周波数帯の音量を上げることができる機能を使って音をいじっていきます。

PAの基本は「スピーカーから出す音を原音に近づける」というのが原則です。

ただし、実際に音を収音するマイクには多かれ少なかれクセがあります。

このクセを補正するのがイコライジングの1つの役割です。
仮にこれを「守りのイコライジング」と名付けましょう。

一方、「攻めのイコライジング」といった積極的に音に色を付けていくようなイコライジングを行う場合もあります。

ドラムの1つのパーツであるバスドラムなどは、攻めのイコライジングをする代表例ですね。

「高音域を強調することでアタック感を出し、中音域のもわっとした部分をカット、更には低音域をブーストすることでずっしりとした低音を強調する」

といったようにイコライジングによって音に色付けを行っています。

このように音質調整は「守りのイコライジング」「攻めのイコライジング」を行うことで音をより良いものにしていく作業なのです。

エフェクトを加える

音量バランスの調整と音質調整が完了したら、最後にエフェクトを加えていきます。

エフェクトというのは日本語にすると「効果」といういう意味です。

つまり、音に何かしらの効果を加えるのがエフェクトの役割です。

エフェクトを加える機材を「エフェクター」と呼び、エフェクターは大きく「空間系エフェクター」「ダイナミクス系エフェクター」に分けられます。

代表的なものとしては、それぞれ以下のようなエフェクターがあります。

空間系エフェクター ・リバーブ
・ディレイ
ダイナミクス系エフェクター ・コンプレッサー
・ゲート

PAにおけるエフェクトを加えるという作業は、どちらかというと「空間系エフェクター」を使用することを指します。

ですので、今回の記事では空間系エフェクターに的を絞って解説していきたいと思います。

リバーブやディレイというのは、人工的に音に響きを与えてくれるものです。

PAでは通常、オンマイクという音源のすぐ近くにマイクを置いて音を拾いますが、そうすると音の響きというのはとらえられません。

しかし、スピーカーからそのような音を出すと、なんだか淡白な音になってしまします。

そこで登場するのが「リバーブ」です。

リバーブをかけてあげることで音に響きを与えることができ、自然で臨場感のある音をスピーカーから出すことができます。

しかし、かけすぎには要注意です。。。
音の芯がなくなってしまい、聞き取りにくい音になってしまいますので。。。

ミキシングコンソールには「アナログ」と「デジタル」がある

一般的に世の中の流れは、アナログからデジタルにどんどんシフトしています。

この流れに漏れることなく、ミキシングコンソールについてもアナログからデジタルにどんどんシフトしています。

ちなみに、同じ32チャンネルのミキシングコンソールを比較するとデジタルの方がコンパクトであることが分かると思います。

アナログミキシングコンソール

デジタルミキシングコンソール

以前は「アナログのようなサウンドは、デジタルミキシングコンソールでは出せない」ということで理由で、アナログのミキシングコンソールを使い続けているエンジニアさんが多かったのですが、デジタルのミキシングコンソールがだいぶ進化した現代においては、そのように言っていたエンジニアさんもデジタルミキサーを使っているケースが多いです(笑)

デジタルミキシングコンソールの代表的なメリットは「音の劣化が最小限に抑えられる」「物量が少なくなる」というところですが、アナログミキサーでは外部に接続しなければならないエフェクトなども内蔵されていたりすることにより得られる「物量が少なくなる」というのは設営時間の短縮につながるためとても大きなメリットですね!

アナログミキシングコンソールとデジタルミキシングコンソールの違いについてもっと知りたい方は以下の記事も合わせてどうぞ!

これからの主流はデジタルミキシングコンソール

デジタルミキシングコンソールは、かつては高価で不具合が多く、音も良くないと言われていましたが、それはもう過去の話です。

現在のデジタルミキシングコンソールは、安価とまでは言いませんが、以前に比べると価格も下がり、更に機能面はどんどん進化しています。

また、以前は大型コンソールしかなかったのが、最近では小型のデジタルミキシングコンソールも普及するようになり、数万円で購入できるものまであります。

世の中がこのような流れになっているということで、これからミキシングコンソールを購入される方は、ぜひデジタルのものをおすすめします。

まとめ

ミキシングコンソールはPA機器の中では「全体の音をコントロール」をするという重要な役割な役割を担います。

そして、そのミキシングコンソールを操るPAエンジニアには高度な技術が求められるんですね。

日々、技を磨いて素晴らしいPAエンジニアになりましょう!!

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。